日本歯周病学会 in 札幌
- 2024/10/09
- BLOG
- スタッフ
こんにちは。
10月になり、朝晩ひんやりしてきました。
寒暖差により自律神経が乱れるそうです。体調管理を念入りに行いましょう。
さて、先週末に日本歯周病学会が札幌にて開催されました。私は「禁煙と歯周治療が歯茎のメラニン色素に与える効果」についてポスター発表しました。
喫煙される方や受動喫煙の機会が多い方は歯茎が青黒く変色していませんか?ご自身の歯茎もチェックしてみましょう。歯茎にも肌のシミを作り出すような細胞が潜んでおり、喫煙するとその細胞の活性化が起こり歯茎のメラニン色素沈着が見られるようになります。喫煙量を減らせば色素は退色していきますが、歯茎の炎症を抑えることでさらにその効果が高まる傾向にあるようです。すなわち禁煙と歯周病の治療をすることです。今回発表した症例では禁煙と歯周治療開始後2年も経たないうちに非喫煙者同等の歯茎の状態に変化することができました。喫煙により歯周病の病状進行は加速します。歯周病は痛みを感じないので知らぬ間に進行し全身疾患にも関係する怖い病気です。患者様の努力が治療の成功の鍵となるので、いつもより少しハードルを高くして頑張る必要がありますが、ゴールの先は想像以上の喜びが待っています。
歯茎について何か気になることがあれば、いつでもご相談下さい。
歯周病でお困りの方のお手伝いを精一杯頑張ります!一緒に頑張っていきましょう!
樋口 賀奈子