歯周病治療/歯周組織再生療法

歯周病治療

レーザー治療
歯周病の原因を取り除き可能な限り清潔なお口の環境をつくります。
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)、歯石などの細菌です。原因除去とは、歯垢、歯石を取り除き、そして再び付着しないように適切な歯のみがき方をマスターすることが歯周基本治療の重要な役割です。

歯周病の患者さんの80パーセントは、この段階でよくなります。 残り20パーセントの方が外科治療を行います。

歯周組織再生療法

GTR法

歯周ポケット内部を清掃した後にメンブレンと呼ばれる膜を設置し、外からの不要な歯肉が入り込まないよう防御します。そうするとメンブレンの下には歯周組織が再生を始め、ゆっくりと成長していきます。 この成長には時間を要しますので、メンブレンの下が新しい組織で満たされるまで一定期間保持しておく必要があります。

(平均4週間)その後、4週間から8週間後にメンブレンを取り除きます。 新たに再生された歯周組織は、始めのうちは非常に幼若ですが、時間の経過とともに成熟し、完全にもとの組織と同じ位の成熟度に達します。

メンブレンは、生体適合性に優れている人工材料ですのでアレルギー反応の心配はありません。

GTR法

エムドゲイン法

GTR法では、歯肉が入り込むのを膜を用いて阻止しますが、エムドゲイン法では、エムドゲイン・ゲル(エナメルマトリックスデリバティブ)という薬剤を欠損部に入れ、歯肉の侵入を防ぐと同時に歯周組織の再生を促します。

このエムドゲイン・ゲルは時間の経過とともに歯周組織の再生を促しながら吸収していきますので、GTR法のように後からもう一度手術を行う必要はありません。

エムドゲイン・ゲルの主成分 エムドゲインの主成分は、たんぱく質の一種であるエナメルマトリックスデリバティブです。幼若ブタの歯胚(歯の種のようなもの)から抽出精製されています。

エムドゲイン法

歯周組織再生療法 症例

エムドゲイン法

オペはH25年6月施行。エムドゲインによるものですがレントゲンでもお分かりのように右下6番の近心根は根の先まで骨が吸収しており、かなりチャレンジなケースでした。近心の歯周ポケットは9㎜あり、動揺もありました。
再生治療後、暫間固定をし経過観察。途中抜髄となりましたが、骨レベルも改善。歯肉も安定し平成27年4月には歯周ポケットも3ミリに改善し動揺もなく補綴処置実施。骨レベルは隣在歯と比べると完全な回復までなしえていませんが機能できるまでに回復しました。慎重に経過観察を行っていきます。歯周治療においてもメンテナンスが非常に重要となります。
エムドゲイン法

歯肉増大術とメタルボンドブリッジ

抜歯後、歯肉が大きく下がったことに対し、歯肉移植などで歯肉増大術を施行し、メタルボンドブリッジを入れて咬み合わせを回復。

歯肉増大術とメタルボンドブリッジ画像

エムドゲイン法

重度歯周病で骨が大きく吸収しており、保存不能と思われたが、ダメ元でチャレンジケースということで、患者様の了解を得てエムドゲイン療法施行。 骨レベルも回復し、周囲歯肉の健康もとり戻し動きも完全に止まりブリッジの土台となるまで回復しました。

エムドゲイン法画像

インプラントとエムドゲイン法

奥歯の機能を回復しています。

インプラントとエムドゲイン法画像

エムドゲイン法

歯周外科 左上再生治療 これも左奥の骨吸収が大きく厳しい状況でしたが、エムドゲインの歯周外科で、骨を回復し奥歯としてしっかり咬み合わせの機能を回復しています。 左の右上再生療法症例と同じ方法です。

エムドゲイン法画像

エムドゲイン法

歯周外科 右上再生
治療7、6、5番は骨吸収が大きくホープレス と思われてた歯ですが、エムドゲイン療法で組織を回復し奥歯の機能を回復しました。

エムドゲイン法画像

診断には、歯科用CTスキャナーを使用

ひぐち歯科では、精密検査用として歯科専用のCTスキャナーを使用しております。

医科用CTに比べて、被爆線量が非常に少ないこと。(あるデータによると1/35という少なさです。)
CT撮影後即座に分析ができます。大幅な時間短縮ができました。

歯科用 CTスキャナーは従来の診断機器とはまったく異なる撮影方法により、お口全体の立体画像が撮影できます。
しかも、歯の中や骨の中まで立体的に見えるので、正確な治療計画を立てることができます。
インプラント治療、歯周病治療、顎関節治療、根管治療、矯正治療、親知らずなどの埋伏歯の抜歯など、より正確で適切な治療が可能です。
CT

CT画像

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